「生理が来るたびにお腹が痛くて学校に行けない」「生理前になるとイライラして止まらない」「生理が来なくなった」——これ、ぜんぶちゃんとケアできることです。我慢するのが当たり前じゃない。このページで、生理のトラブルについてわかりやすく説明します。
1生理トラブル、どんな種類があるの?
(月経困難症)
(月経前症候群)
(月経不順)
初めての生理(初経)から2〜3年は、周期や症状がバラバラなのはよくあること。体がまだ10代のホルモンバランスのリズムを作っている途中だから。でも「つらすぎる」と感じるなら、それはちゃんと対処できるサインです。
「なんとなく最近調子悪そう」という印象を「いつから?何日おき?」に変えるだけで、婦人科受診のときに格段に役立ちます。娘さんのスマホに生理アプリ(ルナルナ・FiHiなど)を入れてあげて、一緒に記録を始めるのがおすすめです。記録があると先生への説明がスムーズになります。
- 生理前の数日間、急にイライラしたり泣きやすくなる
- 「お腹痛い」「気持ち悪い」と言って横になる日が毎月ある
- 学校を休む・保健室に行く日が生理と重なっている
- 生理の周期・量が急に変わった(特に激しいダイエット後)
- 「生理が来なくなった」「最近来てない」という発言
- 本人は「大丈夫」と言うが明らかにつらそう(我慢している可能性)
娘さんが生理のつらさを言い出せない理由として多いのが、「お母さんに心配かけたくない」「大げさって思われそう」「生理の話が恥ずかしい」の3つです。日常的に生理の話題をさらっと出せる空気感を作っておくだけで、娘さんが話しやすくなります。「今日生理何日目?」という声かけを習慣にしてみてください。
2なんでそうなるの?(ホルモンのはなし)
生理のトラブルの多くは、体の中の「ホルモン」のバランスが関係しています。ホルモンとは、体のいろんな働きをコントロールする物質のこと。
プロスタグランジンという物質が関係しています。子宮が経血を外に出そうとするときに分泌される物質で、これが多いと子宮が強く収縮して痛みが強くなります。ティーンはこの物質が多くなりやすいといわれています。
生理前(黄体期)にホルモンが大きく変動します。この変化が脳の神経伝達物質に影響して、イライラ・落ち込み・むくみなどが出ます。「性格の問題」でも「甘え」でもなく、体の変化です。
PMSのイライラはあなたの性格が悪いわけじゃない。ホルモンが脳に影響しているから起きること。「また自分はダメだ」って思わないで。
| ❌ 言いがちだけどNG | ✅ こう変えると楽になる |
|---|---|
| 「また生理のせいにして」 | 「生理前でつらいんだね、無理しないで」 |
| 「私のときはもっと我慢してた」 | 「つらかったら言ってね、一緒に考えよう」 |
| 「イライラしないで」「なんでそんな態度なの」 | 「今PMS期間?ちょっとそっとしておくね」 |
| 「生理痛くらい誰でもあるでしょ」 | 「毎月つらそうで心配してた。病院行ってみようか」 |
| 「根性が足りない」「甘え」 | 「体がしんどいときは休んでいい。ちゃんとケアしよう」 |
※ NG言葉はママ自身もかつて言われてきた言葉かもしれません。時代が変わり、ティーンの生理トラブルは「治療できるもの」という認識が広まっています。
- 生理記録アプリで娘のPMS期間を把握しておき、その前後は少し余裕を持って接する
- 「なんか最近イライラしてるな」と思ったときは原因追及より「体大丈夫?」と声をかける
- 家事や用事を頼むのをPMS期間は少し減らしてあげる
- 「言いたくなったら聞くよ」というスタンスを保つ(無理に話させない)
- PMSの症状が強くなっている・日常生活に毎月支障が出るなら婦人科へ
3病院に行くべきサインはこれ
「大げさかな…」って思わなくていい。こんなときは婦人科(産婦人科)に行ってください。
・痛くて毎月2回以上学校を休んでいる
・3か月以上生理が来ない
・経血の量がすごく多い(夜用ナプキンを1〜2時間で交換するくらい)
・血のかたまりが大きく混じる
・周期が毎回バラバラ(21日未満 or 39日以上が続く)
・生理の期間が8日以上続く
・年々、生理痛が強くなってきた気がする
・痛み止めが効いて日常生活にそこまで支障がない
・PMSっぽい症状はあるが生理が来ると落ち着く
婦人科を嫌がる娘さんに「内診(触る検査)なしで診てもらえる病院もある」と伝えてあげてください。受診前に電話して「未成年の娘を連れて行きたい。内診なしでも診てもらえますか?」と確認するのがおすすめです。
「大げさかな」で迷ったら、連れて行く方向で考えてください。早めに相談する方が、対処の選択肢が増えます💕
- 「内診(触って調べる検査)が怖い・恥ずかしい」→ ティーンは内診なしで診てもらえることが多い
- 「生理の話を知らない人にするのが嫌」→ 事前に「どんなことを聞かれるか」を説明しておく
- 「大げさに思われそう」「我慢できるから行かなくていい」→ 「一度話を聞いてもらうだけでいい」と伝える
「ティーンにピルを飲ませていいの?」という不安を持つママは多いです。低用量ピルは生理痛・PMSの治療薬として婦人科で処方されるもの。副作用のリスクと症状のつらさを比べながら医師が判断します。「避妊薬でしょ」というイメージは一面的で、実際には生理困難症の標準的な治療の選択肢のひとつです。気になることは受診時に医師に直接聞いてみてください。
4家でできるケア
衣類の上から貼ること!直接肌に貼ると低温やけどの危険があります
- カイロや湯たんぽを「使っていいよ」と目に見える場所に置いておく
- 生理中は冷たい飲み物を控えめに。温かい飲み物(ハーブティー・生姜湯など)をさっと出せると◎
- 痛み止めを飲んでいいことを伝えておく(「我慢しなくていい」と言葉で伝える)
- 「今日は休んでいい」と言える空気感を作っておく。毎月2回以上休むなら受診へ
- 「大丈夫?」と聞くだけでなく、「何が一番しんどい?」と具体的に聞くと娘が答えやすい
- 生理前後は特に冷たいものを控えめに(アイス・冷たいジュースの大量摂取)
- 鉄分が不足すると疲れやすく生理トラブルが悪化しやすい。ほうれん草・小松菜・豆類・赤身肉を意識して
- 睡眠時間を削るような習慣(スマホの深夜利用など)がホルモンバランスに影響することを伝える
- 過度なダイエットは生理を止める原因になることを、責めずに「体のために」という文脈で話す
「ルナルナ」「FiHi(フィヒ)」「Clue」などの生理アプリは、次の生理やPMS期間の予測もしてくれます。娘さんのスマホに入れてあげて、「これ使ってみて、記録するだけでいいから」と始めるのが一番ハードルが低いです。記録が溜まると娘さん自身も自分の体のリズムを理解しやすくなります。
「ママも生理がつらかった時期があった」「婦人科にかかってから楽になった」という体験を正直に話すことで、娘さんが「相談していいんだ」と感じやすくなります。ただし「私はこうだったから大丈夫」という押しつけにならないよう、あくまで「娘はどうか」を中心に置いてください。
5よくある質問
- 「生理がつらいのは我慢するもの」ではなく「対処できるもの」という認識を持たせる
- 自分の体の変化(生理周期・量・症状)を観察・記録する習慣
- 「つらいときは言葉にしていい」という自己表現の練習
- 婦人科は「何かあったとき行く場所」ではなく「定期的に相談できる場所」という認識
- ホルモンの影響で気分が変わることへの理解(自分を責めすぎない)
このページを読んでいるということは、娘さんのことをちゃんと気にかけているということです。「どうしてあげればいいかわからない」と感じていても、調べていること・声をかけていること・一緒に受診しようとしていること、それ全部が娘さんへのサポートになっています。
ティーンの生理トラブルは、適切なケアと受診で多くの場合かなり楽になります。「つらいのが普通」のまま大人にならなくていい。娘さんの隣で、一緒に考えてあげてください💕
✓まとめ
つらいと感じているなら、もう十分頑張ってる。一人で抱え込まないで、まずお母さんか先生に話してみてね🌸